【形態機能学#2】組織

ショートレクチャー
ようへい
ようへい

今回も基礎の基礎の内容になります。つまらないところですが,頑張ってください。

動物の体を構成している組織は,大きく「上皮組織」「筋組織」「神経組織」「結合組織」に分類されます。それぞれについて説明します。

上皮組織

上皮組織には,「上皮」と「腺」がある。上皮は,体の表面をおおう,あるいは体の内側にある体腔や管(消化管など)を内張する組織で,腺は,粘液などの分泌機能を有する腺細胞からなる組織。上皮組織は,基底膜(上皮細胞が乗る)上の細胞の配列や細胞の高さによって分類される。

  • 単層扁平上皮
    例:中皮(胸腔などを内張する),血管内皮など
  • 単層立方上皮
    例:甲状腺の上皮など
  • 単層円柱上皮
    例:胃や腸の粘膜,子宮や卵管の粘膜(単層円柱線毛上皮)など
  • 重層扁平上皮
    例:表皮,口腔上皮,角膜上皮など
  • 移行上皮(偽重層上皮)
    ;一見重層上皮に見えるが,すべての細胞が基底膜に接している上皮
    例:尿管,膀胱などの尿路
図1 上皮組織の模式図

筋組織

筋組織は,体(骨や皮膚)を動かす「骨格筋」,内臓や血管を動かす「平滑筋」,心臓を動かす「心筋」の3つに分類される。

図2 https://www.qlife.jp/dictionary/img/dictionary/90/900003000_08.jpg
筋組織の特徴
  • 骨格筋
    [横紋] あり
    [核] 多核
    [神経支配] 運動神経/随意筋(意思により制御可能)
    [存在部位] 体幹,前肢,後肢,舌,眼など
  • 平滑筋
    [横紋] なし
    [核] 単核
    [神経支配] 自律神経/不随意筋(意思により制御不可能)
    [存在部位] 消化管,呼吸器など
  • 心筋
    [横紋] あり
    [核] 1~2個
    [神経支配] 自律神経/不随意筋(意思により制御不可能)
    [存在部位] 心臓

神経組織

神経組織は,神経細胞(ニューロン)と神経膠細胞(グリア細胞)からなる。

図3 神経細胞の各部の名称

神経細胞は,細胞体とそこから伸びる樹状突起と軸索からなる。軸索の先端である軸索終末と他の神経繊維あるいは筋肉などの効果器との結合部位を「シナプス」という。

神経細胞は,刺激が加わると興奮する性質を持っている。この信号を「活動電位」といい,軸索にそって伝わっていく。この現象を『伝導』という。
活動電位が軸索の終わりまで伝わると,シナプスで神経伝達物質を介して別の細胞へ刺激が伝わる。これを『伝達』という。

ようへい
ようへい

また,動画の力を借りましょう!

結合組織

他の3つの組織の間隙を満たし,支える組織を結合組織という。

ようへい
ようへい

お疲れ様でした。今回の内容は,なんかふわっとした内容でしたね。

ただ,上皮組織などはなぜか毎年出題されているようなので抑えて起きましょう!

次回から消化器系や泌尿器系などのそれぞれの器官系の説明になります。よろしくお願いします。

コメント