問1 犬の消化管の形態に関する記述として正しいのはどれか。
① 食道の筋層は横紋筋である。
② 胃の入り口は幽門である。
③ 十二指腸は空腸と回腸の間に位置する。
④ 盲腸は小腸の一部である。
⑤ 直腸は結腸より前方に位置する。
ようへい
今日から2020年度の動物看護師統一認定試験の解説をしていきます。
犬の消化管の解剖学の問題です。人を含め動物の消化管は口から肛門までの経路を指します。口から食道を通って胃に入り，胃から小腸（十二指腸→空腸→回腸）そして大腸（盲腸→結腸→直腸）を流れ，肛門に達します。（※人には盲腸は存在せず，「虫垂」という退化した痕跡器官になっている）
選択肢② 胃の入り口は幽門である。
⇒ 正しい記述は･･･ 胃の入り口は噴門である。
解説：食道から胃に入る部分を「噴門」、胃から十二指腸に出る部分を「幽門」といいます。
選択肢③ 十二指腸は空腸と回腸の間に位置する。
⇒ 正しい記述は･･･ 小腸は十二指腸，空腸，回腸の順に並ぶ。
選択肢④ 盲腸は小腸の一部である。
⇒ 正しい記述は･･･盲腸は大腸の一部である。
選択肢⑤ 直腸は結腸より前方に位置する。
⇒ 正しい記述は･･･ 直腸は結腸より後方に位置する。
解説：大腸は盲腸→結腸→直腸と並び，直腸は肛門に接続しています。
解答： ①
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